解説:陸上フグ養殖場(海水は掛け流しではなく循環方式・5t水槽)での水質試験結果です。
この養殖場には浄化装置が整備されていますが、実験前のCOD値は3.1mg/l (単位の読み方:ミリグラム・パー・リットル)です。これが43日目には1.3mg/l にまで改善されています。CODとは化学的酸素要求量のことで、水の汚れ具合をあらわす指標の1つです。
また、NH4-N(アンモニウム態窒素:水中のアンモニア)が減少するに従い、NO3-N(硝酸態窒素)が増加しています。硝酸態窒素は、アンモニウム態窒素が亜硝酸態窒素を経て発生したものと考えられます。
魚は自ら発生させたアンモニアによって弱っていきます。
この実験結果は、常時発生し続けているアンモニアを、ティオロックが分解し続けている可能性を示しています。
測定日 | 1日目 | 11日目 | 23日目 | 43日目 |
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一般細菌 (個/ml) |
30以下 | 30以下 | 1300 | 30以下 |
大腸菌群 (個/100ml) |
2以下 | 2以下 | 2以下 | 2以下 |
解説:上記と同じ陸上フグ養殖場での水質試験結果です。
23日目に一般細菌が増加しているのは、網を入れて長時間作業をおこなったことによる、落下細菌だと考えられます。
※陸上養殖場ですので、常時、魚の入れ替えなどの作業がおこなわれています。理論値や実験室での数値とは異なる場合がありますことをご理解ください。